真俯瞰での撮影

仕事で商業写真撮影をしていると必ず真俯瞰での撮影が必要になるときがきます。
スタジオでの真俯瞰は全く問題ありません。そういったカメラスタンドを持っているからです。
問題はロケでの俯瞰撮影、企業の会議室を撮影ブースのしたり、料理撮影など。
このような場合に真俯瞰撮影は大変です。

事故が起こらないように重量のある三脚が必要でバランスを取るウエイトも必要です。
たまにローアングル撮影の方法として写真のような方法が紹介されてますが、これを応用して真俯瞰での撮影をするという方がいます。僕は思います。ライティングはどうするの?

真俯瞰での撮影はアームを使った方が良いに決まっています。
重量のある大型三脚が必要でジッツオの5型アルミ三脚があればベストなのですが、もう売ってません。選択肢はハスキーのハイボーイかスリックのザ プロフェッショナル4 NSになります。
ハスキーの脚はエレベーターが重量級を乗せるには適していないと判断し、スリックのザ プロフェッショナル4 NSにしました。これしか無いという仕方なくでの購入でしたが、これが非常に素晴らしい三脚でしっかりしていますし、使い勝手良い。
ウォームギアも良い。三脚はジッツオなどを筆頭に海外製が良いと思ってましたがスリックの三脚は抜群にいいです。これに惚れてスリックのカーボン三脚を買いました。


アームはマンフロット製です。スリックもアームはありますがパイプ経が細いので不安があります。
雲台にアームをセットします。三脚の脚に直接取り付けた方が安定するんだと思いますが、使い勝手を考えると雲台に取り付けた方がいいです。
カメラと逆側にカウンターウエイトを付けます。雲台をフリーにしてバランスの取れる場所を見つけてセットします。
さらに三脚のエレベーターにステンレスのアイボルトを付けてそこにもウエイトを取り付けます。
これで重心が少し下がって安定します。


が、問題もあります。
ハスキーの雲台はU1/4ネジです。マンフロットのアームはU3/8ネジなのでスペーサーを取り付けています。U1/4ネジで真鍮製なのでせん断荷重を計算してカウンターウエイトを取り付けなくても安全だとしていました。
が、スリックのSH-909という雲台はU3/8ネジも付けれるのです。つまり強度は3倍です。
ザ プロフェッショナル4 NSを買うときに脚のみか雲台付きか悩みましたがヨドバシ梅田で見たときはU3/8ネジのカメラネジが付属してるとは分かりませんでした。
SH-909という雲台はハスキー雲台と同様のコマ締めなので固定力は同じか雲台が大きい分ハスキー以上だと思います。買えば良かったと後悔しています。


言い訳すればザ プロフェッショナル4 NSを使うまでは国産の三脚・雲台はダメだと思ってました。ハスキー以外は。レンタルスタジオでスタジオマンをしてからフォトグラファーに弟子入りしたのですがスタジオマンのときに色々な三脚・雲台を触っての感想だったので思い込みのみでは無く経験だったのですが。。